3-7絹本著色光明阿弥陀大三尊図

3-7

 

                絹本著色光明阿弥陀大三尊図

 

昭和43・12・2市指定 絵画

縦236・0㎝ 横100・3㎝

 

 阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩の三尊がそれぞれ別幅になっている。

 観音、勢至両脇侍の方が中幅より豊かな筆致と像様をもっている。あるいは筆者が異なるのではないか。筆者を顔輝と伝えるが、顔輝の癖のある筆致はみられず、むしろ様式的には、宋代仏画の伝統的手法を踏襲したものであろう。ただ観音図のおとなしい古様さに対し勢至図の屈折する衣文様はいかにも不均整で、この辺にも古様を模した欠陥が表れている。彩色は左右幅に特に胡粉を混じた緑青、朱を用い、中間的色彩を特徴とする宋画の彩色をよく伝えている。いずれにせよ三幅ともに保存もよく大幅でもあり、貴重なものである。

  中国元時代のもので、筆者は明らかでない。