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香 箱 文 殊
昭和43・12・2市指定 工芸
径10.7㎝
厨子の中に香箱がおさまり、その中に文殊像が入っている。
文殊像は、獅子に乗る蓮台付き座像で香箱に入り、香箱は厨子の背面に固定され、前面より蓋ができるようになっている。香箱はところどころ漆がはげていて、下地の麻布が見える。
厨子の表観音扉には、十六羅漢の細密画が、両脇の観音扉にも細密画が描かれている。
文殊、香箱、厨子それぞれに精巧にできている。
曼陀羅図出現のとき、香箱の中から文殊菩薩の小像が現れたと伝えられる。(尾張名所図会)