3-39曼陀羅堂

3-39

 

                 曼 陀 羅 堂

 

昭和59・3・21市指定 建造物

桁行5間 梁間4間半 入母屋造本瓦葺 向拝1間 四周に縁・高欄

 

 曼陀羅堂は、曼陀羅をお祀りするために、江戸期の弘化年間(1844~1847)に建立された。これにより、今までの曼陀羅堂は地蔵堂として総門近くに移転された。

 曼陀羅堂内は、外陣・中陣・内陣に分かれ、内陣中央の須弥壇には、曼陀羅を納める厨子が置かれ、厨子の両脇には、観音菩薩・勢至菩薩が置かれている。両菩薩は胎内仏を蔵し鞘仏・胎内仏として市文化財に指定されている。

 また、曼陀羅堂の天井には、178枚の天井絵が描かれており、内陣格天井の88枚には、「墨渓」のサインがあり、東余間及び西余間の格天井の絵90枚には、「東雍」のサインがある。いずれも曼陀羅堂が建立された弘化年間頃の地方の画家のものてある。