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絹本著色地蔵菩薩像
昭和43・12・2市指定 絵画
縦180.5㎝ 横79.5㎝
地蔵菩薩は、釈迦入滅後弥勒菩薩が出現するまでの無仏の世に、比丘形を現し、衆生を教化救済する菩薩である。
日本では、地蔵菩薩信仰は平安後期からさかんとなり、地獄の苦しみから救済されるとした。鎌倉にかかるころから地蔵の姿が一定してひろまり、現実界と冥界の間に立ち、冥界へいく者を救うとされ浄土信仰と結びつき浸潤した。また子供と地蔵の関係が強調され、子安地蔵という考えが出た。
本絵像は、左手に宝珠を、右手に錫杖を持ち、千葉の青蓮華に安住する姿に描かれている。中国又は朝鮮画の様式がうかがわれるが江戸時代のものであろう。筆者は明らかでない。