3-16イ 絹本著色五上人図 西谷

3-16イ

 

         絹本著色五上人像(五幅)のうち西谷上人像

 

昭和47・2・8市指定 絵画

縦81.5㎝ 横37.7㎝

 

 五上人像は、わが国浄土宗西山派の僧で、西山、西谷、行観、天真、修善の五上人の像である。画絹、法量、筆致、彩色の各面で、この五幅は、いずれも共通する点が見当たらず、全く単独の画像を集めて、五上人としたものである。

  この西谷上人像は、畳上に経机を前に座る。右手に独鈷、法被は緑青地に金泥結環文経机は堆黒、顔面に胡粉をぬる以外は全く墨が主体になっており、かなり墨絵ふうの肖像画といえる。かなり個性的な顔である。制作年代は室町後期であろう。筆者は明らかでない。

  西谷浄音上人は西山の弟子で西谷流を開く。