3-12木造阿弥陀三尊立像

3-12

 

         木造阿弥陀三尊立像

 

昭和43.12.2市指定 彫刻

本尊阿弥陀如来立像 173㎝

脇侍観音菩薩像 108.5㎝

脇侍勢至菩薩像 108.5㎝

 

 来迎の弥陀三尊で、上品下生の印(来迎印)を結ぶ本尊阿弥陀如来は、無名ではあるが、安阿弥快慶の作といわれ、重文である正堂の本尊にふさわしく大きい。寄木造り玉眼で、彫技は温和繊細である。飛天光背は雲を透かし彫りにして、雲に乗っている来迎弥陀をあらわし、また、光背の上部と中部に二人ずつの飛天を、下部に二羽の迦陵頻迦(かりょうひんが)を配する。本体と光背は室町時代の作と推定され、台座の制作は下がるものと思われる。

  向かって右に観音菩薩、左に勢至菩薩の脇侍が配されて、および腰の姿勢になっている。衆生の臨終に際し、一刻も早く迎えにくる姿である。脇侍の制作は、その光背も台座も含めて、本尊より下がるものと思われる。