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                                           書   院

 

昭和37・6・21国指定重要文化財 建築物

桁行12.4m、 梁間11.4m、一重、寄棟造、銅板葺

 

 本書院は、寺伝によれば文禄元年(1592)の建立といい、様式は室町風の建築である。昭和41年に、大修理復元が行われた。

 四方入側で、内部は、鷹の間、鶴の間、上覧の間、とこ、付書院、納戸、控えの間に分かれ、水墨画で飾られた絵襖が建てられている。三方を雨縁でめぐらしている。

  この書院は、正堂の裏手に続いているもので、江戸時代の巡検使は常にここを休息所として使用した。

 

 

 

曼陀羅寺軍議

 江戸時代の『尾張名所図会』には、慶長5年(1600)9月15日の関ヶ原合戦の3週間前に、この書院で岐阜城攻略のために東軍の軍議が行われたと記している。