1-2 銅鍾

1-2

                       銅   鍾

 

昭和6・12・14国指定重要文化財 工芸

口径31㎝ 高さ47㎝

 

 小型で、俗に朝鮮鐘といわれ、同型のものは、割合西日本に残っている。この鐘も朝鮮役の際もたらされたものと伝えられ、形式は典型的な朝鮮鐘で、鐘の頂部に甬(よう・鐘の柄)があり、S字形に体をくねらせた竜頭と旗挿がついている。胴の上下の巻帯、更に乳廓の存在など、いずれも特色がある。しかも外部四方に仏菩薩像以下精巧な飛雲や宝相華の文様が浮彫式に鋳出されている。

 口唇下面に銘文が陰刻されているが、浅刻でほとんど読めない。